サービス
このセクションでは、CloudGearアプリケーションをクラウドサービスとして提供する上での仕組みやサービス提供者とサービス利用者の関係について説明いたします。
サービスマスタとサービススクエア
CloudGearアプリケーションをクラウドサービスとして提供するにあたり、サービス提供者はサービスマスタの定義を行う必要があります。
サービスマスタは、CloudGearから提供される名前空間(スクエア)を持つCloudGearアプリケーションをサービスとして登録した際に定義されます。
(「サービスの登録」については、こちらから確認することができます)
サービス購入者が、CloudGear サービスストアを介してサービスを契約した場合、定義されたサービスマスタを元にサービススクエアが生成されます。
サービススクエアは、サービスマスタと親子関係を持ちますが、独自の名前空間として定義されます。
そのため一部の機能(コンテンツのアップデートなど)を除き、サービス提供者はサービススクエアに対して特別な権限を有しません。(従来的な特権管理者のように扱われることはありません)
サービス提供者は、サービスマスタを介してサービススクエアに変更を反映させることになります。
サービススクエアに直接変更を加えることは、原則的に行うことができません。
サービス提供者、およびサービス利用者がサービス内においてどのような操作を行うことができるかについて、以下より解説いたします。
サービス提供者の役割
CloudGearアプリケーションをサービスとして提供していくにあたりサービス提供者が行える操作を以下より解説いたします。
項目 | 操作 | 説明 |
---|---|---|
サービス管理 | サービスの定義 | CloudGearアプリケーションをサービスとして登録することできます。 |
サービスの認証設定 | OpenID Connectによる認証連携を行うことができます。設定することにより認証はCloudGearによって一元管理されます。 設定するためには、構築したCloudGearアプリケーションにRelying Party実装がなされている必要があります。 | |
ログイン画面の設定 | サービスのログイン画面を設定することができます。 | |
サービスの利用状況の確認 | サービスの利用状況、および契約状態を確認することできます。 | |
サービスURLの設定 | 構築したCloudGearアプリケーションが、外部サーバにある場合、そのURLを設定することができます。 ここで設定したURLは、サービス申し込みが発生した際にサービス購入者に自動的に案内されます。 | |
メンテナンスの実施 | 指定した期間、サービス利用者がサービスにログインすることができなくなります。 (メンテナンス中の画面に差し替えられます) | |
WebHook | サービス申し込みやサービス利用者のサービススクエアへの操作を検知できます。 | |
販売管理 | アカウントのアクティベーション | サービス提供者として登録されたCloudGearアカウントのアクティベーションを行うことができます。 |
収益受け取り銀行口座の登録 | 販売したサービスの収益を受け取るための銀行口座を登録することができます。 | |
お支払いクレジットカードの登録 | プラットフォーム利用料をお支払いいただくためのクレジットカード情報を登録することができます。 | |
料金プランの設定 | 販売するサービスの料金プランを設定することができます。 | |
クーポンの発行 | サービス購入者が、サービスを契約する際に利用することができる割引クーポンの発行を行うことができます。 | |
サービス売上の確認 | サービスの売上を確認することができます。 | |
収支明細のダウンロード | 指定した期間の収支明細をCSV形式でダウンロードすることができます。 | |
サービスストア管理 | CloudGear サービスストアへの公開 | CloudGear サービスストアに構築したCloudGearアプリケーションを公開できます。 |
利用規約の定義 | サービスを利用するための規約を定義できます。 設定した利用規約は、サービス利用者がサービスを利用する際に提示されます。 | |
サービス説明の定義 | 公開するサービスの説明を定義できます。 設定した説明は、CloudGear サービスストアに表示されます。 | |
ポータル管理 | ポータルのデザイン | CloudGear標準のフロントエンドのデザインを行うことができます。 |
閲覧権限の設定 | フロントエンドの閲覧権限を設定することができます。 | |
OpenSocialガジェットのデプロイ | CloudGear標準のフロントエンドは、OpenSocialガジェットコンテナとして稼働します。 作成したOpenSocialガジェットを配備することができます。 | |
外部サーバとの連携設定 | OpenSocialガジェットと外部サーバとの連携設定を行うことができます。 | |
ポータルの同期 | サービスマスタのフロントエンドに加えた変更をサービススクエアのフロントエンドに適用することができます。 | |
主体者定義 | 主体を判別するために使用するユーザー属性を定義することができます。 | |
サービス利用者への通知 | サービス利用者に通知メッセージを送信することができます。 送信したメッセージは、CloudGear標準のフロントエンドから確認することができます。 |
サービス利用者の役割
サービス利用者には、CloudGearで定義されたロールが適用されます。
ロール名 | 説明 |
---|---|
スクエアオーナー | サービススクエアの所有者です。 スクエアオーナーが、サービスの契約者になります。 |
スクエア管理者 | サービススクエアの管理業務を行うことができるサービス利用者です。 |
スクエアユーザー | サービススクエアに所属するサービス利用者です。 |
各ロールは、継承関係にあり、以下のような関係を持ちます。
スクエアユーザー ⊂ スクエア管理者 ⊆ スクエアオーナー
以下より、各ロールにて利用できる操作とその説明を行います。
[操作可能ロール]には、操作可能下限のロール名を記載します。
(誰でも利用できる場合は、「スクエアユーザー」と表記し、管理業務を含む場合は「スクエア管理者」として表記します)
項目 | 操作 | 説明 | 操作可能ロール |
---|---|---|---|
契約管理 | サービスの契約 | CloudGear サービスストアを利用して、サービスを契約できます。 | スクエアオーナー |
サービス契約の変更 | 契約中の料金プランを更新できます。 | スクエアオーナー | |
サービスの解約 | 契約中のサービスを解約することができます。 | スクエアオーナー | |
お支払いカード情報の登録 | サービス利用料をお支払いいただくためのクレジットカード情報を登録することができます。 | スクエアオーナー | |
お支払いカード情報の更新 | サービス利用料をお支払いいただくためのクレジットカード情報を更新することができます。 | スクエアオーナー | |
スクエア管理 | スクエアの作成 | 新しいスクエアを作成することができます。 | スクエアユーザー |
スクエアの削除 | 自身が作成したスクエアを削除することができます。 (この操作はサービススクエアでは実行できません) | スクエア管理者 | |
スクエアの移動 | 複数のスクエアに所属している場合、スクエア間を移動することができます。 | スクエアユーザー | |
ユーザー管理 | ユーザーの招待 | スクエア管理者 | |
ユーザーの削除 | 指定ユーザーをスクエアから除外することができます。 | スクエア管理者 | |
管理者権限の操作 | スクエアユーザーに対して、スクエア管理者権限を付与/剥奪することができます。 | スクエア管理者 | |
主体者情報の設定 | 主体を判別するために使用するユーザー属性値を設定することができます。 | スクエア管理者 | |
スクエアへの参加 | 招待を受けたスクエアに参加することができます。 (招待を承認した段階で、スクエアユーザーとなります) | スクエアユーザー | |
プロフィールの設定 | ユーザーのプロフィール情報を設定できます。 | スクエアユーザー | |
2段階認証の設定 | ログイン時に2段階認証を行うように設定できます。 (2段階認証に利用する認証コードは、登録メールアドレス宛に送信されます) | スクエアユーザー | |
ポータル管理 | サブドメインの設定 | CloudGear標準のフロントエンドにアクセスするURLに独自サブドメインを設定できます。 | スクエア管理者 |
外部サーバとの連携設定 | OpenSocialガジェットと外部サーバとの連携設定を行うことができます。 | スクエア管理者 | |
SAML認証設定 | 外部の認証機構とSAMLを利用した認証連携を行う設定ができます。 | スクエア管理者 |