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バージョン: 20200303

本バージョンでリリースされた内容は以下の通りです。

目次

クイックトライアル機能

CloudGearの課金システムにはトライアル機能が存在します。利用者はトライアル日数が含まれたプランをサービスストアから購入することで、課金することなく有償プランの機能を評価することができます。

しかし、これまでのトライアル機能では、新規顧客がトライアル日数が含まれたプランを使用して実際にトライアルを開始するまでのフローがやや複雑であるという課題がありました。これは、顧客のコンバージョンレートに影響を与える要因となっていたため、より簡潔なフローで顧客がスムーズにトライアルを開始できるよう、今回のリリースで新たに「クイックトライアル」と呼ばれる機能を用意しました。

サービスにクイックトライアル用プランが存在すると、サービスストアのサービスページに「いますぐトライアルを開始」ボタンが表示されるようになります。このボタンをクリックすることで、クイックトライアルの開始ページに遷移します。

クイックトライアル開始ページでは、クイックトライアルで試用できるプランの詳細とアカウントの作成フォームが表示されます。すでにアカウントを所有している場合は、「トライアル開始」ボタンからログインするだけで即座にトライアルを開始することができます。アカウントを所有していない場合は、フォームに必要事項を記入し、「登録してトライアルを開始」ボタンをクリック後、CloudGearから送信されるメールに記載のリンクをクリックするとトライアルが開始されます。

トライアル開始後の仕様は、既存のトライアル機能の仕様に準拠します。(トライアル期間は課金されず、期間満了時点でクレジットカードが登録されていた場合は有償契約として自動継続)

サービスにクイックトライアルを設定するには

お持ちのサービスでクイックトライアルを利用可能にするには、サービスマネージャーの課金設定画面でクイックトライアル用プランを指定する必要があります。顧客はこのときサービス提供者によって指定されたクイックトライアル用プランでトライアルを開始することとなります。

料金プランをクイックトライアル用に指定するには、サービスマネージャーでクイックトライアルを有効にしたいサービスの課金設定画面を開きます。画面内の料金プランのうち、クイックトライアル用に指定したいプランの行をクリックし、プランの詳細ダイアログを開きます。このとき、クイックトライアル用に指定する基本プランはプラン作成時に「トライアル期間」が設定されているプランでなければなりません。

詳細ダイアログの下部に、「クイックトライアル」という項目が存在します。この項目をチェックし、変更を保存することで、このプランをクイックトライアル用として指定することができます。いずれかの基本プランをクイックトライアル用として指定することで、サービスのクイックトライアル機能が有効となります。

また、クイックトライアル用プランのセットには、オプションプランを含めることができます。オプションプランの場合は、「トライアル期間」が設定されていなくてもクイックトライアル用プランとして指定することができます。

アカウントタイプの導入

CloudGearアカウントにアカウントタイプの概念を導入しました。これにより、CloudGearアカウントが個人所有なのか企業所有なのかを区別することができるようになり、企業所有の場合はサービス提供者がその社名を知ることができるようになりました。サービス提供者がサービス利用者の企業名を識別できることは、契約管理やサポートの点において役に立ちます。

この概念の導入により、アカウントの作成画面に「アカウントタイプ」「法人名」(アカウントタイプが法人の場合)フィールドが追加されました。これは、クイックトライアル用のトライアル開始画面にも適用されます。

ドメインユーザーのアカウントタイプおよび法人名はドメインオーナーのアカウントタイプに準拠します。

サービス提供者は、サービスマネージャーの契約詳細画面などで、顧客の社名を確認することができます。

WebHookへの影響

サービスにWebHookを設定している場合、user.provisioningsubscription.createイベントなど、WebHook v2のuserinfoフィールドが含まれるイベントで顧客のアカウントタイプと社名を受け取ることができます。(WebHook v1には含まれません)

追加されたフィールドは以下のとおりです。

userinfo.accountType : アカウントタイプ(string, company|individualの2値のいずれか)
userinfo.companyName : 法人名(string, 存在しない場合は空欄)

サンプルとして、subscription.createイベントの内容を以下に示します。

{
  "id": "25958c86-fffc-48f9-961c-a68a42e940e2",
  "type": "create",
  "created_at": 1582682879934,
  "data": {
    ...
    "userinfo": {
      "sub": "yoshinobu_momose+2020022601@unirita.co.jp",
      "name": "momoyoshi",
      "email": "yoshinobu_momose+2020022601@unirita.co.jp",
      "accountType": "company",
      "companyName": "株式会社ユニリタ",
      "given_name": "yoshi",
      "family_name": "momo",
      "preferred_username": "yoshinobu_momose+2020022601@unirita.co.jp",
      "domain_id": "",
      "image_url": {},
      "user_attrs": [],
      "service_roles": [],
      "subscription_roles": []
    }
  },
  "event": "subscription",
  "version": 2
}

その他の変更

  • 完全に無償のプランのみでサービスのサブスクリプションを行っている顧客に対して領収メールが送信されなくなりました

    • 部分的に無償の基本プラン(最初の料金段階のみ無料など)や有償のオプションプランが含まれる場合は、これまで通り請求サイクルで領収メールが送信されます

    • トライアル期間中はいかなる場合であっても領収メールは送信されません

  • サービスストアで最初の料金段階が無償のプランを購入する際にクレジットカード情報の入力が不要になりました

    • 課金数量が無償範囲を超えて利用料が発生した場合、顧客はクレジットカード情報の入力が必要となります

    • 課金数量が有償範囲へ遷移した際に、顧客に通知メールを送信する機能を今後提供予定です

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